トルコ・リラ建債券への投資は、他の新興国通貨建債券への投資に比べて高い利回りが期待できる半面、為替リスクの程度がより高いと言えます。そのため、高いリスクを許容してでも高いリターンを追求される投資意向をお持ちの投資家が投資をされる金融商品と考えられます。以上の点を予めご了承の上、商品ご案内ページをご覧ください。
トルコ中央銀行は2025年9月11日に金融政策決定会合を開催し、政策金利を2.50%引き下げて40.50%とすることを決定しました。利下げは7月下旬に続き、2会合連続となります。会合後に発表された声明では、「基調的なインフレは鈍化している」とする一方で、「世界情勢は依然としてインフレ沈静化へのリスク要因である」との見方も維持されました。8月の消費者物価指数(CPI)は前年比32.9%となり、月を追うごとに上昇幅が縮小してきており、インフレはピークアウトしたとみられます。年末にかけてさらに低下することが見込まれています。
一方、政治面では海外投資家の信頼を損なう事態が発生しています。今年3月には現職のイスタンブール市長が汚職容疑で逮捕され、9月には最有力野党である共和人民党が2023年に開いた党大会における党首選出の正当性に関して裁判所で審議が検討されるなど、エルドアン政権による野党弱体化と見られる事態が相次いで発生しています。
このように、トルコ経済の先行きには依然として不透明感が残っています。金融政策によるインフレ抑制の効果が期待される一方で、政治的不安定さが海外からの資本流入を妨げる要因となっており、今後もトルコ・リラには潜在的な通貨安リスクが残ると考えられます。
現在のトルコ・リラを取り巻く環境は、主に次のようなリスク要因があると考えられます。
(2025年9月25日更新)
商品名 | クレディ・アグリコル・コーポレート・アンド・インベストメント・バンク発行 2035年3月22日満期トルコ・リラ建ゼロクーポン社債 |
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発行体 | クレディ・アグリコル・コーポレート・アンド・インベストメント・バンク | ||
発行体格付 | (Moody's)A1/(S&P)A+/(Fitch)A+ [2025/2/21現在] ※本信用格付は、本邦において信用格付業者として登録していない格付業者が付与した格付です。 |
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売出価格 | 額面の13.52% | 償還価格 | 額面の100% |
利率 (現地通貨ベース) |
年0%(税引前) | 期間 | 約10年 |
利回り (現地通貨ベース) |
年22.17%(税引前・複利) | 償還日 | 2035年3月22日 |
売出期間 | 2025年2月25日(火)〜3月21日(金) |
申込単位 | 額面金額500,000TRY以上、 額面金額100,000TRY単位 |
発行日 | 2025年3月24日 | 受渡日 | 2025年3月25日 |
商品詳細については![]() |
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新興国は、先進国と比べて経済状況、社会制度や基盤が脆弱であると考えられ、政治・経済および社会情勢が著しく変化する可能性があります。
想定される主な変化としては、主に以下のようなものが挙げられます。
さらに、新興国は、先進国と比べて法制度や社会基盤が未整備あるいは未成熟で、情報開示の制度や習慣等が異なる場合があります。 その結果、投資家の権利が迅速かつ公正に実現されず、投資資金の回収が困難になる場合や、投資判断に当たって正確な情報を十分に得られない可能性があります。 したがって、一般的に、新興国への投資については、先進国への投資に比べて各種リスクの程度がより高いと言えます。
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