【マーケット動向】週次:米国債券市場動向 (7月第3週)(2025年7月23日)
動画の説明(再生時間:9:29)
本動画では、2025年7月11日から7月18日までの米国債券市場動向の状況を示すことを目的とする。(起債額と取引額は2025年7月14日から7月18日まで)
- 翌週の日本との関税合意にみられるように、10%を超える関税賦課が実施されることは、不可避な状況。
- 7月のFOMCを金融政策の変更がないまま通過すれば、その後は超長期金利が若干切りあがりやすく、合わせて為替もドル高方向にうごきやすい。
- 社債スプレッドは、投資適格で縮小、投機級は横ばい
- ドル建て社債を年限別に見ると、相対的にスプレッド(超過利回り)が広めのまま維持されたのは、投資適格債では2年債、投機級債では10年債。
- 米国籍事業法人の投資適格債で、最も上昇したのはパイプラインセクターのウィリアムズ・カンパニーズ。
[米ドル建て債券起債動向]
- 優先債で起債額の特に大きかった案件は通信セクターのNTTファイナンス株式会社の112.5億ドルの起債。2番目は、政府セクターの「米州開発銀行」、一般消費財セクターの「日産自動車」、一般消費財セクターの「カーニバル」の30億ドルが並んだ。
- 事業会社のうち投資適格債で取引額が最も多かったのはNTTファイナンス株式会社で、メキシコ石油公社(ペメックス)、ブロードコムがそれに続いた。
- 投機級債では日産自動車債の取引額が多かった。
[まとめ]
- 米国の金利は、関税交渉と開始時のインフレ影響、FRB議長の解任可能性に係る様々な意見による不透明感もあり、小動きに。- 翌週の日本との関税合意にみられるように、10%を超える関税賦課が実施されることは、不可避な状況。
- 7月のFOMCを金融政策の変更がないまま通過すれば、その後は超長期金利が若干切りあがりやすく、合わせて為替もドル高方向にうごきやすい。
[米ドル建て債券価格動向]
- 直近(7月21日)の10年国債利回りは4.38%と前週比で-0.056%の低下、4週比(6月23日)では+0.030%の上昇。- 社債スプレッドは、投資適格で縮小、投機級は横ばい
- ドル建て社債を年限別に見ると、相対的にスプレッド(超過利回り)が広めのまま維持されたのは、投資適格債では2年債、投機級債では10年債。
- 米国籍事業法人の投資適格債で、最も上昇したのはパイプラインセクターのウィリアムズ・カンパニーズ。
[米ドル建て債券起債動向]
- 優先債で起債額の特に大きかった案件は通信セクターのNTTファイナンス株式会社の112.5億ドルの起債。2番目は、政府セクターの「米州開発銀行」、一般消費財セクターの「日産自動車」、一般消費財セクターの「カーニバル」の30億ドルが並んだ。
[米ドル建て債券取引動向]
- 最も債券の取引額が多かった金融機関債はJPモルガン・チェース・アンド・カンパニー、次いでモルガン・スタンレー、バンク・オブ・アメリカだった。- 事業会社のうち投資適格債で取引額が最も多かったのはNTTファイナンス株式会社で、メキシコ石油公社(ペメックス)、ブロードコムがそれに続いた。
- 投機級債では日産自動車債の取引額が多かった。
公開日:
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