【マーケット動向】週次:米国債券市場動向 (7月第4週)(2025年7月29日)
動画の説明(再生時間:11:29)
本動画では、2025年7月18日から7月25日までの米国債券市場動向の状況を示すことを目的とする。(起債額と取引額は2025年7月21日から7月25日まで)
- この結果、FOMCを前に一旦、不安定性は後退した。一方で、輸入物価の上昇を現実のものと認識。当面の利上げは難しいとも認識。
- これまでに市場の期待から大きく下げていた短期の米国債金利は上昇で反応。一方、超長期金利は逆に低下することで、より狭いレンジでの動きに。
- 7/29-30のFOMCは金利据え置きで終わる見込み。その後の米金利への影響も利下げの後ずれを織り込んだ、短期金利の上昇を伴うイールドカーブのフラット化か。
- 直近(7月25日)の10年国債利回りは4.39%と前週比で-0.028%の低下、4週比(6月27日)では+0.111%の上昇。
- ドル建て社債を年限別に見ると、相対的にスプレッド(超過利回り)が広めに動いたのは、投資適格債では5年債、投機級債では10年債。
- 劣後債で起債額の特に大きかった案件はJPモルガン・チェース・アンド・カンパニーによる40億ドル。2番目は、シティグループによる27億ドル。3番目は、バンク・オブ・アメリカによる25億ドル。
- 事業会社のうち投資適格債で取引額が最も多かったのはメキシコ石油公社(ペメックス)で、NTTファイナンス株式会社、ブロードコムがそれに続いた。
- 投機級債ではクリア・チャネル・アウトドア・ホールディングス債の取引額が多かった。
[まとめ]
- 日本、EUと相次いで関税交渉が合意。さらに中国とも追加となる交渉期間を90日延長することで合意。- この結果、FOMCを前に一旦、不安定性は後退した。一方で、輸入物価の上昇を現実のものと認識。当面の利上げは難しいとも認識。
- これまでに市場の期待から大きく下げていた短期の米国債金利は上昇で反応。一方、超長期金利は逆に低下することで、より狭いレンジでの動きに。
- 7/29-30のFOMCは金利据え置きで終わる見込み。その後の米金利への影響も利下げの後ずれを織り込んだ、短期金利の上昇を伴うイールドカーブのフラット化か。
[米ドル建て債券価格動向]
- ここでは、前週の利回り・スプレッドの時系列推移、セグメント別に比較した個別社債相場の動向を確認する。- 直近(7月25日)の10年国債利回りは4.39%と前週比で-0.028%の低下、4週比(6月27日)では+0.111%の上昇。
- ドル建て社債を年限別に見ると、相対的にスプレッド(超過利回り)が広めに動いたのは、投資適格債では5年債、投機級債では10年債。
[米ドル建て債券起債動向]
- 優先債で起債額の特に大きかった案件は金融セクターのモルガン・スタンレー・プライベート・バンクの60億ドルの起債。2番目は、金融セクターのアメリカン・エキスプレスの40億ドル。3番目は、生活必需品セクターのペプシコの35億ドル。- 劣後債で起債額の特に大きかった案件はJPモルガン・チェース・アンド・カンパニーによる40億ドル。2番目は、シティグループによる27億ドル。3番目は、バンク・オブ・アメリカによる25億ドル。
[米ドル建て社債取引動向]
- 最も債券の取引額が多かった金融機関債はJPモルガン・チェース・アンド・カンパニー、次いでモルガン・スタンレー、バンク・オブ・アメリカだった。- 事業会社のうち投資適格債で取引額が最も多かったのはメキシコ石油公社(ペメックス)で、NTTファイナンス株式会社、ブロードコムがそれに続いた。
- 投機級債ではクリア・チャネル・アウトドア・ホールディングス債の取引額が多かった。
公開日:
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