【発行体概要】ボーイングのクレジット投資評価のアップデート(2025年8月12日)
調査レポート

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動画の説明(再生時間:15:59)
本動画は、アメリカの航空機製造大手ボーイングに関する決算およびクレジットなど指標化のアップデートを解説します。
-民間航空機事業は、2018年と2019年に発生したボーイング737の墜落事故により、パンデミック収束後からの市場回復過程において、同社は民間航空機業界トップのエアバスから大きく遅れを取っている。FY2024の市場売上シェアは28.6%。
-軍用航空機は固定価格契約において、開発・製造コストが大幅に膨らみ、同セグメントの営業損益は過去最大の赤字となった。一方、米空軍の次世代戦闘機「F-47」の設計・製造・納入に関する契約を獲得するなどの好材料も。
-グローバルサービスは過去約2年間を通してもアフターサービスの需要が増加しやすく、安定した収益を確保しやすい。
-2024年9月13日から約7週間にわたり大規模ストライキを実施され、2拠点が稼働停止に追い込まれるなど生産力が低下していた。
-財務動向とCF; FY2024Q4に株式および株式リンク証券の発行により約240億ドルを調達。直近四半期(FY2025 Q1)のネット有利子負債は299.4億米ドル(前年度比▲25.9%)、ネット有利子負債EBITDA倍率は7.9倍(過去2年間で最も良好な水準)への改善。
-S&Pによる評価(2025年4月28日付 S&Pリリース等より); FY2025 Q1はボーイング737の生産が増加し、回復の兆しがみられる。ただし、生産キャンセルの発生や航空機の生産・納入の回復が遅れるリスクが大きく、格付け見通しはネガティブに据え置き。
-残存6〜9年程度の債券に、相対的な投資の効用が高いと考える。
[ボーイングの概要]
-事業セグメントは(i)民間航空機(34.3%)、(ii)防衛、宇宙、セキュリティ(35.8%)、(iii)グローバルサービス(29.9%)の3つに分かれている。(カッコ内はFY2024の売上高構成比)。-民間航空機事業は、2018年と2019年に発生したボーイング737の墜落事故により、パンデミック収束後からの市場回復過程において、同社は民間航空機業界トップのエアバスから大きく遅れを取っている。FY2024の市場売上シェアは28.6%。
-軍用航空機は固定価格契約において、開発・製造コストが大幅に膨らみ、同セグメントの営業損益は過去最大の赤字となった。一方、米空軍の次世代戦闘機「F-47」の設計・製造・納入に関する契約を獲得するなどの好材料も。
-グローバルサービスは過去約2年間を通してもアフターサービスの需要が増加しやすく、安定した収益を確保しやすい。
-2024年9月13日から約7週間にわたり大規模ストライキを実施され、2拠点が稼働停止に追い込まれるなど生産力が低下していた。
[ボーイングの損益動向/ 財務動向とCFの状況]
-損益動向; 直近四半期では、民間航空機納入台数の増加を反映して売上高は195.0億米ドル(前年同期 +17.7%)。EBITDA は9.5億米ドル(前年比3.19倍)に。直近12カ月では、ストライキのほか、固定価格契約に関して、相次ぐ追加費用の計上があり、営業損益は▲101.6億米ドルの大幅な赤字拡大へ(前12カ月は▲8.3億米ドル)。-財務動向とCF; FY2024Q4に株式および株式リンク証券の発行により約240億ドルを調達。直近四半期(FY2025 Q1)のネット有利子負債は299.4億米ドル(前年度比▲25.9%)、ネット有利子負債EBITDA倍率は7.9倍(過去2年間で最も良好な水準)への改善。
[ボーイングの信用格付および社債の投資評価]
-海外系主要格付機関3社のいずれからもBBB-(Baa3) 格を付与されている。-S&Pによる評価(2025年4月28日付 S&Pリリース等より); FY2025 Q1はボーイング737の生産が増加し、回復の兆しがみられる。ただし、生産キャンセルの発生や航空機の生産・納入の回復が遅れるリスクが大きく、格付け見通しはネガティブに据え置き。
-残存6〜9年程度の債券に、相対的な投資の効用が高いと考える。
公開日:
#米国#クレジット投資評価#投資適格債#個別発行体#事業会社#債券投資
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