【マーケット動向】週次:米国債券市場動向 (9月第3週)(2025年9月25日)
動画の説明(再生時間:9:03)
本動画では、2025年9月12日から9月19日までの米国債券市場動向の状況を示すことを目的とする。(起債額と取引額は2025年9月15日から9月19日まで)
- FOMCは、市場の予想通り0.25%の利下げで着地。FRBはスタンス変更の理由として不安定な労働指標を指摘。ただし、インフレ懸念も引き続き継続。
- 債券市場は、継続的で一辺倒な利下げは織り込まず。その結果、超長期金利はリバウンド、イールドカーブは再スティープ化。年内、あと1〜2回の利下げの可能性は残しつつも、超長期利回りは4.7%〜5.0%程度の水準のレンジ内で推移しやすく、20年超の債券への投資機会は持続か。日銀の利上げも限定的なため、過度な円高リスクを懸念する状況ではない。
- 2年利回りは+0.016%上昇したが、20年国債は+0.067%上昇と、イールドカーブの傾きは急に(スティープ化)。
- ドル建て社債を年限別に見ると、相対的にスプレッド(超過利回り)が広めに動いたのは、投資適格債では2年債、投機級債でも2年債。
- 劣後債で起債額の特に大きかった案件はPhillips 66 Coによる20億ドル。2番目は、スノコによる15億ドル。3番目は、Al Rajhi Sukuk Ltdによる10億ドル。
- 事業会社のうち投資適格債で取引額が最も多かったのはオラクルで、メキシコ石油公社(ペメックス)、AT&Tがそれに続いた。
- 投機級債ではNCLコープ債の取引額が多かった。
- FOMCは、市場の予想通り0.25%の利下げで着地。FRBはスタンス変更の理由として不安定な労働指標を指摘。ただし、インフレ懸念も引き続き継続。
- 債券市場は、継続的で一辺倒な利下げは織り込まず。その結果、超長期金利はリバウンド、イールドカーブは再スティープ化。年内、あと1〜2回の利下げの可能性は残しつつも、超長期利回りは4.7%〜5.0%程度の水準のレンジ内で推移しやすく、20年超の債券への投資機会は持続か。日銀の利上げも限定的なため、過度な円高リスクを懸念する状況ではない。
[米国国債市場]
- 直近(9月19日)の10年国債利回りは4.13%と前週比で+0.063%の上昇、4週比(8月22日)では-0.126%の低下。- 2年利回りは+0.016%上昇したが、20年国債は+0.067%上昇と、イールドカーブの傾きは急に(スティープ化)。
[米国社債市場]
- 社債スプレッドは、投資適格・投機級ともに縮小。- ドル建て社債を年限別に見ると、相対的にスプレッド(超過利回り)が広めに動いたのは、投資適格債では2年債、投機級債でも2年債。
[米ドル建て債券起債動向]
- 優先債で起債額の特に大きかった案件は金融セクターの佳兆業集団の105.7億ドルの起債。2番目は、金融セクターのウェルズ・ファーゴの40億ドル。3番目は、エネルギーセクターのAPAの32.9億ドル。- 劣後債で起債額の特に大きかった案件はPhillips 66 Coによる20億ドル。2番目は、スノコによる15億ドル。3番目は、Al Rajhi Sukuk Ltdによる10億ドル。
[米ドル建て社債取引動向]
- 最も債券の取引額が多かった金融機関債はシティグループ、次いでJPモルガン・チェース・アンド・カンパニー、ウェルズ・ファーゴだった。- 事業会社のうち投資適格債で取引額が最も多かったのはオラクルで、メキシコ石油公社(ペメックス)、AT&Tがそれに続いた。
- 投機級債ではNCLコープ債の取引額が多かった。
公開日:
#金利#為替#米国#ハイイールド債#投資適格債#市場・取引動向#業種別
お友達登録はQRコードから!