【マーケット動向】週次:米国債券市場動向 (9月第4週)(2025年9月30日)
動画の説明(再生時間:10:23)
本動画では、2025年9月19日から9月26日までの米国債券市場動向の状況を示すことを目的とする。(起債額と取引額は2025年9月22日から9月26日まで)
- 9月のFOMC後の相場では、特に残存の短い金利の反転上昇傾向が続いた。BEAはFY2025 Q2のGDPを大幅に上方修正。今回の「確報値」は年率+3.8%と改定幅は+0.5pp。主因は個人消費PCEの上方修正。主として個人消費の上方修正に起因。この他、輸入の減少(GDP計算ではマイナス項目)も寄与。「民間最終販売(Real final sales to private domestic purchasers)」は+2.9%へ大きく上方修正(+1.0pp上方修正)。見掛けの在庫・外需要因を除いた内需の強さが確報で確認された形。
- 年内あと2回のFOMCで、労働指標や経済対策だけで利下げを継続するとの見方がある程度後退。FOMC時予想でも紹介したとおり、ドル/円レートは円安バイアスがかかりやすく、円高にシフトしにくい状況。
- 2年利回りは+0.071%上昇したが、20年国債は+0.013%上昇と、イールドカーブの傾きはなだらかに(フラット化)。
- ドル建て社債を年限別に見ると、相対的にスプレッド(超過利回り)が広めに動いたのは、投資適格債では10年債、投機級債では10年債。
- 劣後債で起債額の特に大きかった案件はアメリカン・エレクトリック・パワーによる20億ドル。2番目は、ロイヤル・バンク・オブ・カナダによる13.5億ドル。3番目は、FWD Group Holdings Ltdによる11.5億ドル。
- 9月のFOMC後の相場では、特に残存の短い金利の反転上昇傾向が続いた。BEAはFY2025 Q2のGDPを大幅に上方修正。今回の「確報値」は年率+3.8%と改定幅は+0.5pp。主因は個人消費PCEの上方修正。主として個人消費の上方修正に起因。この他、輸入の減少(GDP計算ではマイナス項目)も寄与。「民間最終販売(Real final sales to private domestic purchasers)」は+2.9%へ大きく上方修正(+1.0pp上方修正)。見掛けの在庫・外需要因を除いた内需の強さが確報で確認された形。
- 年内あと2回のFOMCで、労働指標や経済対策だけで利下げを継続するとの見方がある程度後退。FOMC時予想でも紹介したとおり、ドル/円レートは円安バイアスがかかりやすく、円高にシフトしにくい状況。
[米国国債市場]
- 直近(9月26日)の10年国債利回りは4.18%と前週比で+0.048%の上昇、4週比(8月29日)では-0.053%の低下。- 2年利回りは+0.071%上昇したが、20年国債は+0.013%上昇と、イールドカーブの傾きはなだらかに(フラット化)。
[米国社債市場]
- 2年の投資適格を除き、すべての格付けと年限でスプレッドがわずかにワイド化。ただし変化幅はわずかにとどまっていた。- ドル建て社債を年限別に見ると、相対的にスプレッド(超過利回り)が広めに動いたのは、投資適格債では10年債、投機級債では10年債。
[米ドル建て債券起債動向]
- 優先債で起債額の特に大きかった案件はテクノロジーセクターのオラクルの180億ドルの起債。2番目は、通信セクターのAT&Tの50億ドル。3番目は、金融セクターのUBSグループの50億ドル。- 劣後債で起債額の特に大きかった案件はアメリカン・エレクトリック・パワーによる20億ドル。2番目は、ロイヤル・バンク・オブ・カナダによる13.5億ドル。3番目は、FWD Group Holdings Ltdによる11.5億ドル。
[米ドル建て社債取引動向]
- 事業会社のうち投資適格債で取引額が最も多かったのはオラクルで、AT&T、ブロードコムがそれに続いた。公開日:
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