【マーケット動向】週次:米国債券市場動向(2025/3 第5週)(2025年4月1日)
動画の説明(再生時間:14:20)
本動画では、2025年3月21日から3月28日までの米国債券市場動向の状況を示すことを目的とする。(起債額と取引額は3月24日から3月28日まで)
-米国債の動きは小さいが、長短金利の格差が広がった。債券市場は自動車関税よりも、4/2の相互課税を待つ展開に。ただし、トランプ大統領の政策は進みやすく、インフレ懸念は継続。FRBも利下げには踏み切りにくい状況。またトランプ氏からの利下げ圧力は、FRBには響きにくい。よって、米長期金利(10年、20年)は不安定ながらも、4%台半ばの水準から大きくは落ち込みにくい。
-事業会社のうち投資適格債では、マースが最も多く、ベライゾンコミュニケーションズ、オラクルがそれに続いた。2週前から大型M&A起債に係る評価が別れるマース債は変わらず取引が継続。一方、ベライゾン債は、米国株式相場が大きく変質する中、従来の大型グロース株に代わり高配当のバリュー銘柄が注目され、ベライゾンやTモバイルUSの株価が大きく上昇、配当利回りと社債利回りとの比較感から通信銘柄の社債取引も増加した。
-直近(3月28日)の10年国債利回りは4.249%と前週比で0.003%の上昇。4週前(2月28日)比では0041%の上昇。
-直近(3月28日)の、全債券で見て最大の利回りが出る年限は24.4年(2049年8月満期)、利回りは4.763% (気配、中値)。前週からは+0.04%の上昇。
-投資適格に比べ、ハイイールド債のスプレッド拡大が顕著で、「質への逃避傾向」とリスクの織り込み不足のセグメント(例えば2年のB格債など)がリスク回避の対象に。
-米国債の動きは小さいが、長短金利の格差が広がった。債券市場は自動車関税よりも、4/2の相互課税を待つ展開に。ただし、トランプ大統領の政策は進みやすく、インフレ懸念は継続。FRBも利下げには踏み切りにくい状況。またトランプ氏からの利下げ圧力は、FRBには響きにくい。よって、米長期金利(10年、20年)は不安定ながらも、4%台半ばの水準から大きくは落ち込みにくい。
[米ドル建て債券起債動向]
-優先債で起債額の特に大きかった案件は、3月27日に発行した通信セクターの「TモバイルUSA」の35億ドルの起債。株主還元も資金使途に。この他、米国自動車産業における今後の資金調達環境の変化に備えてか、VWアメリカファイナンス、現代キャピタル・アメリカが相次いで大型起債を実施。[米ドル建て社債取引動向]
-最も債券の取引額が多かった金融機関債はシティグループ債で、JPモルガンチェース債がそれに続く形となった。通常の米銀主体の金融債取引の中で、前週はロイヤル・バンク・オブ・カナダ債の取引量が多かった。同行では、カナダの不透明な国際政治情勢を受け、起債による外貨調達を相次いで実施しており、取引量の増大にもつながっている。-事業会社のうち投資適格債では、マースが最も多く、ベライゾンコミュニケーションズ、オラクルがそれに続いた。2週前から大型M&A起債に係る評価が別れるマース債は変わらず取引が継続。一方、ベライゾン債は、米国株式相場が大きく変質する中、従来の大型グロース株に代わり高配当のバリュー銘柄が注目され、ベライゾンやTモバイルUSの株価が大きく上昇、配当利回りと社債利回りとの比較感から通信銘柄の社債取引も増加した。
[米ドル建て債券価格動向]
-ここでは、前週の利回り・スプレッドの時系列推移、セグメント別に比較した個別社債相場の動向を確認する。-直近(3月28日)の10年国債利回りは4.249%と前週比で0.003%の上昇。4週前(2月28日)比では0041%の上昇。
-直近(3月28日)の、全債券で見て最大の利回りが出る年限は24.4年(2049年8月満期)、利回りは4.763% (気配、中値)。前週からは+0.04%の上昇。
-投資適格に比べ、ハイイールド債のスプレッド拡大が顕著で、「質への逃避傾向」とリスクの織り込み不足のセグメント(例えば2年のB格債など)がリスク回避の対象に。
公開日:
#金利#為替#米国#ハイイールド債#投資適格債#市場・取引動向#業種別
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