【特集:トランプ政権の政策と相場影響】米ドル債相場と「市場の信認」をどう見るか(2025年4月15日)
動画の説明(再生時間:15:22)
- 米国長期国債の時価下落(利回り上昇)とドル安を受け、市場では米国債に対する「市場の信認」の喪失を懸念することがある。
- 本動画では、この問題についての弊社の考え方を整理する。
- 米国債券市場で生じている、イールド・カーブ及びスプレッド・カーブを見ると、年限に対して(i) 傾きが急な国債・高格付け債と、(ii) 傾きがフラットに向かっている投機級債券(ハイイールド債)の、2つのグループで相場の動きが2極化している。
- リスクを普通に相場に織り込んでいる前者は、信用リスクを過剰に反映しているとは言えない。一方で、後者はデフォルト・リスクを意識し回収率をみらんだ価格形成となっている。信用リスクという軸でみると、2極化している状況だ。
- 米国債への信認低下はある程度は現実に生じているが、過去のイギリスのように市場が米国を危機的状況の追いやる可能性は限定的とみる。
- 当時のイギリスと今のアメリカでは、経済環境も全く異なるが、そもそもの経済規模や決済通貨としての重要性が全く異なるためだ。
- 結論として、米ドルからの資金逃避による行先はなく債券の資金は米ドル通貨上に滞留しやすい。このことから米国債、高格付け社債、高格付け金融機関の劣後債などの、利回りの上昇は目線さえ合えば投資機会になりやすい。一方、投機級社債の利回りの上昇は、そのまま信用リスクの指標になるため、ビジネス・モデルの詳細な吟味が必要となる局面だ。
- 本動画では、この問題についての弊社の考え方を整理する。
- 米国債券市場で生じている、イールド・カーブ及びスプレッド・カーブを見ると、年限に対して(i) 傾きが急な国債・高格付け債と、(ii) 傾きがフラットに向かっている投機級債券(ハイイールド債)の、2つのグループで相場の動きが2極化している。
- リスクを普通に相場に織り込んでいる前者は、信用リスクを過剰に反映しているとは言えない。一方で、後者はデフォルト・リスクを意識し回収率をみらんだ価格形成となっている。信用リスクという軸でみると、2極化している状況だ。
- 米国債への信認低下はある程度は現実に生じているが、過去のイギリスのように市場が米国を危機的状況の追いやる可能性は限定的とみる。
- 当時のイギリスと今のアメリカでは、経済環境も全く異なるが、そもそもの経済規模や決済通貨としての重要性が全く異なるためだ。
- 結論として、米ドルからの資金逃避による行先はなく債券の資金は米ドル通貨上に滞留しやすい。このことから米国債、高格付け社債、高格付け金融機関の劣後債などの、利回りの上昇は目線さえ合えば投資機会になりやすい。一方、投機級社債の利回りの上昇は、そのまま信用リスクの指標になるため、ビジネス・モデルの詳細な吟味が必要となる局面だ。
公開日:
#経済見通し#インフレ#米国
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