外国債券ならではのリスクとして、「為替変動リスク」があげられます。
外貨で利金や償還金が支払われる場合、為替水準によって円での受取金額が変動します。
購入時よりも円安になれば利益が発生し、円高になれば損失が発生します。
為替リスクをみるうえで、為替差損が発生しない水準の為替レートである 「損益分岐点」について考えてみましょう。
日本に比べて海外には、相対的に高い利金を受取ることができる債券があります。
そのため、購入時よりもある程度円高になっても、高い利金による運用収益が為替差損をカバーしてくれます。
利率 | 3%(年) |
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期間 | 10年 |
購入金額 | 10,000USドル |
購入時為替レート | 1USドル=110円 |
円ベースの購入金額 | 1,100,000円 |
受取り利息金額(10年間/税引き後) | 2,390.55USドル |
利息+償還金額(税引き後) | 12,390.55USドル |
受取った利金を含めると、この場合1USドル=88.78円までの円高であれば投資元本は確保されます。
円に戻さなければ為替差損は確定しません。
購入時よりも円高になって償還された場合、以下のような方法で保有しておき、タイミングを見計らって円に戻すということもできます。