【発行体概要】メキシコ経済の現状と米ドル建て国債投資の効用(2025年4月28日)
動画の説明(再生時間:15:31)
本動画では、メキシコ合衆国の概要および経済状況を概観しつつ、米ドル建てメキシコ国債の信用力評価について弊社の考え方を示す。
-シェインバウム現政権(2024/10〜)はロペス・オブラドール前政権(2018/12〜2024/9)に引き続き、経済成長よりも社会政策、地域開発に注力する方針。
-GDPにおける輸出入の割合は45%を占めており、米国トランプ政権をめぐる、USMCA協定や相互関税の動向に注意が必要。
-中間財や資本財を輸入して国内で加工・組立を行い、最終財を輸出する、マキラドーラ産業が同国経済を支える。
-2025年3月の政策金利は9.0%、インフレ率は約3.7%へ。
-失業率は2025年2月には2.65%と緩やかな改善傾向を見せる。最低賃金の引き上げが2023,24年に+20%、2025年には+12%(いずれも年始に)で実施されている。
-政府債務は増加傾向にあり、前政権の路線を引き継いでいるシェインバウム現政権においても債務が拡大しやすいといえる。
-外貨準備高/対外債務比率は過去5年で30%前後を推移(純債務国)。
-メキシコのGDPのシェアは1.5%あるが、メキシコレアルの取引額は0.8%にすぎない。
-メキシコ単独を見れば、同国の信用リスクが速やかに高まるシナリオは描きにくい状況。一方で、クレジット・スプレッドは大幅に拡大。
-実質的な信用リスク見合いで米ドル建てメキシコ国債の投資妙味が高いと評価。
[メキシコの概要]
-メキシコは北米南部に位置する新興経済大国。名目GDPは上位26か国中の約1.5%を占める。国土面積は世界第13位、人口は世界第10位。-シェインバウム現政権(2024/10〜)はロペス・オブラドール前政権(2018/12〜2024/9)に引き続き、経済成長よりも社会政策、地域開発に注力する方針。
-GDPにおける輸出入の割合は45%を占めており、米国トランプ政権をめぐる、USMCA協定や相互関税の動向に注意が必要。
-中間財や資本財を輸入して国内で加工・組立を行い、最終財を輸出する、マキラドーラ産業が同国経済を支える。
[メキシコの経済状況]
-2024年の実質GDP成長率は+1.5%と、2023年の+3.2%から減速した。第4四半期の成長率も前期比+0.48%と鈍化。-2025年3月の政策金利は9.0%、インフレ率は約3.7%へ。
-失業率は2025年2月には2.65%と緩やかな改善傾向を見せる。最低賃金の引き上げが2023,24年に+20%、2025年には+12%(いずれも年始に)で実施されている。
-政府債務は増加傾向にあり、前政権の路線を引き継いでいるシェインバウム現政権においても債務が拡大しやすいといえる。
-外貨準備高/対外債務比率は過去5年で30%前後を推移(純債務国)。
[メキシコペソ(ローカル通貨)の状況]
-米国とメキシコとの金利差縮小や財政政策、憲法改正への懸念により、為替はドル高ペソ安の傾向。-メキシコのGDPのシェアは1.5%あるが、メキシコレアルの取引額は0.8%にすぎない。
[メキシコのソブリン・クレジット評価]
-メキシコの発行体格付けはおおむねBBB格。-メキシコ単独を見れば、同国の信用リスクが速やかに高まるシナリオは描きにくい状況。一方で、クレジット・スプレッドは大幅に拡大。
-実質的な信用リスク見合いで米ドル建てメキシコ国債の投資妙味が高いと評価。
公開日:
#新興国#クレジット投資評価#ソブリン#債券投資
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