【トピックス】4・5月の日銀政策決定会合のポイントと国内金利見通し(2025年5月7日)
動画の説明(再生時間:8:55)
本動画では、2025年4月30〜5月1日に開催された日銀政策決定会合を受け今後の金融政策の動向と相場予想、債券投資戦略に関する弊社の考え方を示す。
- 同日に出された、経済展望レポートは、経済の基調は変わらず「穏やかに回復」との認識。
- ただし、政策目標とする基調物価が目標 (2%程度)となる時点は、2027年に1年先送り。
-植田総裁の記者会見;(i).見通しの実現確度は不明で基調的物価が伸び悩んでいる時に「無理に利上げをすることは考えていない」、(ii).利上げの時期が必ず基調物価に併せて後ずれするとは限らない。上下にリスクが存在。
- 名目賃金上昇率は、2月分の確報値で、一般労働者の基本給が前年同月比+2.1%の上昇、名目賃金が同+3.6%の上昇。引き続き実質賃金は減少。
- 2024年8月の完全失業率は2.4%→2.5%と上昇(悪化)も長期的にみれば低位安定。
- 政策金利は、2025年Q4まで利上げができない。2026年以降もスローペース
- 2026年末までの長期金利(10年)は1.5%程度の水準に留まりやすい
- ドル円の為替レートは、米利下げを見込んでも2025年中は140円台後半を挟んだボックス圏に留まりやすい。
[2025年4・5月の日銀政策決定会合リリース(3月分との比較)]
- 5月1日の日銀政策決定会合は、全員一致で、日銀の現行金融政策を維持。無担保コールレート目標は0.5%程度で維持。- 同日に出された、経済展望レポートは、経済の基調は変わらず「穏やかに回復」との認識。
- ただし、政策目標とする基調物価が目標 (2%程度)となる時点は、2027年に1年先送り。
-植田総裁の記者会見;(i).見通しの実現確度は不明で基調的物価が伸び悩んでいる時に「無理に利上げをすることは考えていない」、(ii).利上げの時期が必ず基調物価に併せて後ずれするとは限らない。上下にリスクが存在。
[各種経済データが示す状況]
- 2025年3月のCPI総合指数の前年比は+3.6%(2025年2月は+3.7%)と、若干ペースダウンしたものの高い水準を維持。- 名目賃金上昇率は、2月分の確報値で、一般労働者の基本給が前年同月比+2.1%の上昇、名目賃金が同+3.6%の上昇。引き続き実質賃金は減少。
- 2024年8月の完全失業率は2.4%→2.5%と上昇(悪化)も長期的にみれば低位安定。
[弊社の国内債券利回り・為替見通し]
- 政策金利の変更可能タイミング;(i). 米国の関税政策が主要な経済圏(対中国、対EU、対日本)で確定し、(ii) 政策確定後の経済影響の検証データを検証した後。- 政策金利は、2025年Q4まで利上げができない。2026年以降もスローペース
- 2026年末までの長期金利(10年)は1.5%程度の水準に留まりやすい
- ドル円の為替レートは、米利下げを見込んでも2025年中は140円台後半を挟んだボックス圏に留まりやすい。
公開日:
#経済見通し#インフレ#金利#為替#日本
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