【特集:トランプ政権の政策と相場影響】米中貿易交渉の現状(2025年6月中旬)(2025年6月17日)
動画の説明(再生時間:6:15)
本動画では、6/9〜10にロンドンで行われた米国と中国の貿易交渉に関して、6/12以降に報告された内容をまとめ、今後の相場影響について考察する。
- 図表1に6月12日に公表された合意内容をまとめた。
- 米国側は航空機エンジン・自動車用半導体・半導体設計ソフトウェアなどと中国人留学生のビザで譲歩、中国側は民需向けレアアース輸出再開で合意。
- 8月までに合意に至らなければ再度見直しの対象となる可能性がある点にも注意。
- レアアースの禁輸というカードが、米国の軍民企業や西欧・日本などの自動車産業にも即効性のある経済施策である点があらためて確認。
- このことは、中国側が今後、より強い影響力を持つ交渉カードを手にしたことを意味する。
- 同交渉は、基本的に現状追認に留まりやすいが、深刻に決裂する可能性も低い。
- アメリカのインフレ率は高止まりに向かい、金融政策も硬直化しやすい。
[2025年6月:追加交渉の合意]
- トランプ大統領と習近平国家主席との電話協議を受け、6月9〜10日にロンドンで開催された閣僚級協議で包括的な枠組みに合意。- 図表1に6月12日に公表された合意内容をまとめた。
- 米国側は航空機エンジン・自動車用半導体・半導体設計ソフトウェアなどと中国人留学生のビザで譲歩、中国側は民需向けレアアース輸出再開で合意。
[今回の合意に関する見方]
- 今回の合意枠組みによって米中貿易摩擦は一旦沈静化。- 8月までに合意に至らなければ再度見直しの対象となる可能性がある点にも注意。
- レアアースの禁輸というカードが、米国の軍民企業や西欧・日本などの自動車産業にも即効性のある経済施策である点があらためて確認。
- このことは、中国側が今後、より強い影響力を持つ交渉カードを手にしたことを意味する。
- 同交渉は、基本的に現状追認に留まりやすいが、深刻に決裂する可能性も低い。
- アメリカのインフレ率は高止まりに向かい、金融政策も硬直化しやすい。
公開日:
#経済見通し#インフレ#米国#欧州#日本#新興国
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