【セミナー】
各国中銀の政策決定会合を受けた、為替見通しと外貨建て債券投資の考え方(2024年8月15日)
動画の説明(再生時間:43:13)
[2024年7月のFOMC声明、議長記者会見で示されたメッセージ]
- 政策金利の目標レンジを5.25-5.50%に維持(8回連続)。- インフレ目標に向けた現状認識を変更、「さらに」緩やかに進展。
[米国のインフレ状況と金融政策への影響]
- (1) GDPと経済成長、(2) インフレ状況、(3)勤労者の雇用と所得、消費の状況について詳細データを確認。- 経済指標・物価動向・労働市場のいずれの面から見ても、利下げを急ぐ段階にはない。
[弊社の金利想定と着目点]
@ 前提 ; FRBが「株式相場をサポート」したり、「大統領選候補者の要望に応える」などの目的で利下げの判断を行うことは決してない。ただし、株式相場の神経質な動きに、債券の市場価格が連動しやすい状況は当面継続A 弊社の米国相場想定:(i) 2024年中はQ4に2回の利下げ、(ii) 2025年6月までに計3回程度の利下げ(→4.75%)、2025年末までに計4回程度(→4.5%)の利下げを想定。(iii) 米10年金利は2025年6月末に3.97%まで、2026年6月末に3.87%まで低下(iv) 為替は、2025年6月末に144.0円/ドル、2026年6月末に143.0円/ドル? 円から見た米ドル建て債券への投資スタンス;
- (i) デュレーションの長い(20年程度)米国国債、10年程度の米国投資適格社債で一定の直利を得られる債券を重視。
- (ii) イールドカーブの正常化により、超長期の金利の下がり方が若干スローダウンする可能性もあるため、ゼロクーポン債による投資は推奨しない。
- (iii) 今回の変動は市場価格のみの動きで金融システムの動揺はない。銀行劣後債などのスプレッド拡大は必ずしもリスクの増大を意味していない。米ドル建てのTLAC債、邦銀の銀行劣後債等に投資機会が生じやすい。
一方で、低格付け債(ハイイールド債)やレバレッジローン・ファンドなどの低格付け事業債では時価の下落が生じやすいポジションは圧縮し、ドルベースで現金性の高いポジションに退避しておくことも有効か。
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