【トピックス】高成長を続けるアメリカの固定額指数連動年金(FIA)市場(2025年7月25日)
動画の説明(再生時間:9:05)
本動画では、アメリカの年金市場において、急速な成長を続けている固定額指数連動年金(FIA ; Fixed Indexed Annuity)市場の概要と課題について解説する。
- FY2025 Q1のFIAの売上高は278億ドル(前年比-3%)とわずかな減収に。
ただし、登録型インデックス連動年金(RILA)とFIAの両インデックス型商品で、全体の42%を占めた。
- ただし、市場への参入企業が増え各社ともトップラインの伸びほどには、利益が上がりにくくなっている。
[市場規模と成長動向]
- 固定額指数連動年金(FIA ; Fixed Indexed Annuity)市場は、毎年20〜30%以上の高い成長を記録。2024年のFIA販売総額は1,269億ドル。- FY2025 Q1のFIAの売上高は278億ドル(前年比-3%)とわずかな減収に。
ただし、登録型インデックス連動年金(RILA)とFIAの両インデックス型商品で、全体の42%を占めた。
[FIAの商品概要]
- FIAの特性:(i)年金商品特有の税制メリット、(ii) 一定の元本保証、(iii)S&P500などの株価指数の連動部分に応じた利率の付与、(iv) 利率のロックイン機能(annual reset):前年の利回りが元本に加算され、次年の損失に巻き戻されない、など。[FIAの販売チャネル]
- FIAの主要な3販売チャネル:独立系販売組織(IMO)、銀行、証券[FIAの主な販売対象顧客]
- FIAの主要な販売ターゲット顧客層:(i)退職準備世代(55歳以上)、(ii)金利リスクに敏感な投資家、(iii)富裕層/税繰延ニーズ層。[固定額年金商品の規制環境と透明性]
- 固定額年金商品は、「保険商品」であるため、各州別の保険局の監督下に置かれる一方、有価証券のようにSECの直接規制対象ではない。[FIA市場における主要プレイヤー]
- 固定額年金市場の拡大に従い、大手金融機関系列の企業の販売シェアが増大。独立系保険会社のシェアや順位は、大手の参入に伴い低下傾向。[FIA市場の今後の見通し]
- 今後も米国のインフレ懸念や政策にまつわる不透明感の中で、FIA市場の成長は安定的に継続しやすい。- ただし、市場への参入企業が増え各社ともトップラインの伸びほどには、利益が上がりにくくなっている。
公開日:
#米国#保険会社#債券投資
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