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足元の不安定な環境の中での米国国債の動向〜 米金融政策の転換で訪れる「米ドル建債券への投資タイミング」〜足元の不安定な環境の中での米国国債の動向〜 米金融政策の転換で訪れる「米ドル建債券への投資タイミング」〜

足元では、米国による相互関税措置の影響を受け、グローバル市場では再びボラティリティが高まっております。 こうした不透明な状況の中、「信用度が高い資産」への見直しの動きが徐々に顕在化している状況です。本特集では、その一環として、米国国債への投資妙味について解説いたします。

利上げ打ち止め以降の米長期金利の推移

トランプ大統領が発表した相互関税により、経済成長や企業収益に対する不透明感が高まっており、金利市場にもその影響が波及しています。
加えて、FRB(連邦準備制度理事会)は依然としてインフレ抑制を重視し、高水準の政策金利を継続している状況です。
こうした環境下で長期金利が高止まりし、米国国債の債券価格は調整局面にあります。しかし、こうした局面こそ、過去において有力な投資機会となっていました。

[図@]米国10年債利回り・米国の政策金利

米国10年債利回り・米国の政策金利

出所:米財務省、FRBのデータよりJTG証券作成
※@〜Cは利下げ局面に転じる前の最後に利上げが行われた年月から3年間を塗りつぶしている。
注)上記は過去の情報であり、将来の運用成果等を示唆・保証するものではありません。

※クリックすると画像が拡大されます。

過去、2000年以降における3回の利上げ打ち止めから3年後の米国10年国債利回りは総じて低下しています[表@]。
今回は物価の高止まりや相互関税、緩やかな利下げ見通しなどもあり、10年債利回りは現在でも4%台を維持していますが、いずれはFRBによる利下げにより、10年債利回りは緩やかに低下すると予想されます。

[表@]利上げ打ち止めから3年後の米国10年債利回り

局面 利上げ打ち止め年月 米国10年債利回り 利回り差
利上げ打ち止め時 打ち止めから3年後
@ 2000年05月 6.23% 3.89% ▲2.34%
A 2006年06月 5.12% 3.47% ▲1.65%
B 2018年12月 3.01% 1.43% ▲1.58%
C 2023年07月 3.81%
平均 - - - ▲1.86%

出所:米財務省のデータよりJTG証券作成
※ 上記の米国10年債利回りは対象年月の月末の数値を記載

JTG証券が注目している投資対象:中長期ゾーンの米国国債

現状、短期金利が低下基調にある一方、長期ゾーンでは4月に入ってから金利上昇が続いておりイールドカーブの形状からも中長期ゾーン(特に20年〜30年)に投資妙味が増していると考えています[図A]。

イールドカーブ:債券の利回りと償還期間の関係を示したグラフ

[図A]米国国債のイールドカーブ

米国国債のイールドカーブ

出所:米財務省のデータよりJTG証券作成

※クリックすると画像が拡大されます。

今後の金利動向見通しについて

市場では、FRBが2025年後半にも3〜4回の利下げ(1会合あたり0.25%利下げと想定)に転じるとの見方が広がりつつあります。仮に政策金利が低下した場合、米国の長期金利の低下が進み、債券価格にとっては大きな追い風となることが想定されます。

(注)一般的に金利が下がると債券価格は上昇しますが、債券の需給動向や残存期間、景気動向、発行体の信用状況等によって上記の通りにはならない場合があることに注意が必要です。

[表A]市場の米政策金利の見通し(2025/4/17時点)

政策金利 現在 25年05月 06月 07月 09月 10月 12月
4.25-4.50% - 90.9% 34.3% 6.6% 1.6% 0.6% 0.2%
4.00-4.25% ▲0.25% 9.1% 60.1% 39.3% 14.4% 6.7% 2.9%
3.75-4.00% ▲0.50% 5.7% 49.5% 41.7% 25.4% 13.7%
3.50-3.75% ▲0.75% 4.6% 38.8% 40.5% 31.0%
3.25-3.50% ▲1.00% 3.5% 24.6% 34.6%
3.00-3.25% ▲1.25% 2.1% 16.2%
2.75-3.00% ▲1.50% 1.3%

出所:CMEのFedWatchツールのデータよりJTG証券作成

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参考為替レート
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参考為替レートは各国中央銀行公表の定点における為替レートであり、実勢レートとは異なり、乖離している場合がありますのでご注意ください。

出所:各国中央銀行
※2025/04/30 8時50分時点


JTG証券で取扱いの米国国債(既発債)

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銘柄名償還日
(満期)
残存期間参考利回り/年
(税引前・複利)
購入単価
米国国債(ストリップス債) 2054年5月15日29年1ヶ月4.52%
2025/4/30時点
27.28
米国国債 3.625% 2053年5月15日28年1ヶ月4.51%
2025/4/30時点
85.90
米国国債(ストリップス債) 2052年5月15日27年1ヶ月4.62%
2025/4/30時点
29.06
米国国債(ストリップス債) 2049年5月15日24年1ヶ月4.70%
2025/4/30時点
32.74
米国国債 3.0% 2048年8月15日23年4ヶ月4.59%
2025/4/30時点
77.39
米国国債(ストリップス債) 2047年2月15日21年10ヶ月4.68%
2025/4/30時点
36.45
米国国債 2.875% 2045年8月15日20年4ヶ月4.54%
2025/4/30時点
78.01
米国国債(ストリップス債) 2044年5月15日19年1ヶ月4.62%
2025/4/30時点
41.85
米国国債 4.375% 2043年8月15日18年4ヶ月4.44%
2025/4/30時点
99.18
米国国債 3.875% 2043年5月15日18年1ヶ月4.45%
2025/4/30時点
92.87
米国国債(ストリップス債) 2041年2月15日15年10ヶ月4.43%
2025/4/30時点
50.03

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債券の発行者または元利金の支払の保証者の業務または財産の状況の変化などによって損失が生ずるおそれがあります。

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  • 外貨建て債券の発行者や、外貨建て債券の元利金の支払いを保証している者の信用状況の悪化等により、元本や利子の支払いの停滞若しくは支払不能の発生又は特約による元本の削減等がなされるリスクがあります。
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  • 主要な格付会社により「投機的要素が強い」とされる格付(投資不適格格付)がなされている債券(投資不適格格付債券)については、当該発行体または本債券の償還金及び利子の支払いを保証している者の信用状況の悪化等により、償還金や利子の支払いが滞る、 支払不能が生じるリスクの程度が、投資適格格付等のより上位の格付けを付与された債券と比べより高いと言えます。

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