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残存期間が長い米国国債を買うメリットとは?〜 米金融政策の転換で訪れる「米ドル建債券への投資タイミング」〜残存期間が長い米国国債を買うメリットとは?〜 米金融政策の転換で訪れる「米ドル建債券への投資タイミング」〜

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米国国債(既発債)
通貨発行体
銘柄名
購入単価満期日残存期間参考利回り/年(税引前・複利)

USD
米国国債88.822043年5月15日19年1ヶ月4.77%
2024/4/26 9:00時点

USD
米国国債83.092053年5月15日29年1ヶ月4.69%
2024/4/26 9:00時点

2024年中には利下げが開始される見通しだが、24年末までの利下げについては1〜2回が見込まれる

米ドル建債券の投資魅力が高まっています。

2024年4月22日現在、米国の長期金利のベンチマークとなっている米国10年国債利回りは4.6%台と、約16年ぶりの高水準となっています[図1]。

今後の米金融政策の先行きを占う上で注目された3月19日〜20日のFOMCにおいて、年内に3回の利下げ(1 回の利下げ幅を 0 25%と想定)を行う見通しが維持されました。
しかしながら、4月10日に発表された3月消費者物価指数が市場予想を上回ったことに加えて、4月16日にパウエルFRB議長がイベントの講演で、「インフレ率が持続的に低下していると判断して利下げに踏み切るまでにはさらに時間を要する」という認識を示したこともあり、現時点では、FRB(米連邦準備理事会)が利下げを開始するのは早くて9月、今年利下げを行う回数は1〜2回との見方が強まっています[図A]。

現状、インフレの高止まりが続いており、市場が期待する利下げが実現するかどうかは、今後のインフレ動向、景気動向次第となりますが、年内に利下げが開始される見通しは維持されており、今から米国が金融政策を転換するシナリオを想定しておく必要がありそうです。

[図1]米国の政策金利・米国10年債利回り・米国コアインフレ率

[図1]米国の政策金利・米国10年債利回り・米国コアインフレ率
出所:FRB、FRED(セントルイス連邦準備銀行)米労働省労働統計局のデータよりJTG証券作成

[図2]2024年末の政策金利予想確率

[図2]2024年末の政策金利予想確率
出所:CMEのFedWatchツールのデータよりJTG証券作成
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金利の低下は債券価格の上昇要因

金利の低下は債券価格の上昇要因

債券価格と金利は逆相関する関係にあります。一般的に金利が下がると債券価格が上昇し、金利が上がると債券価格が下落します。

例えば、市場金利が低下すると、高いクーポンを持つ既発行の債券は魅力的な投資対象となるため、需要が増加し、価値が上がります。

反対に、市場金利が上昇すると、新たに発行される債券と比べてクーポンの低い債券の価値は下がり、価格は下落することになります。

ただし、上記は一般的な内容を説明したものであり、債券価格は、実際には債券の需給動向や残存期間、景気動向、為替相場、発行体の信用状況等によって上記の通りにはならない場合があることに注意が必要です。

以上を踏まえて、次にゼロクーポン債における年利回りと残存期間との関係を確認しながら、金利が下がることによる債券価格の変動について説明します。

利回り・残存年数と債券価格の関係

下記の表は利金がないゼロクーポン債の債券価格(理論値(注))を示しています。
ここでは金利低下局面(例:現在 4%⇒1年後 3%)における債券価格の変化について考えてみます。

右下の例 Aは、残存年数5年、利回り4%の債券を購入し、1年後に金利が低下していたケースです。
理論上の債券価格は約8.1%上昇することになります。

この変化率は、残存年数が長い債券ほど大きくなる傾向があります。

右下の例 Bは、残存年数20年、利回り4%の債券を購入し、1年後に金利が低下していたケースです。
この場合の理論上の債券価格は約24.9%上昇することになります。つまり、金利低下局面では残存年数の長い債券を購入する方が、価格上昇の恩恵を受け易いことが分かります。

【ゼロクーポン債】 利回りと残存年数をもとに算出した債券価格表(理論値)

【ゼロクーポン債】 利回りと残存年数をもとに算出した債券価格表(理論値)

※クリックすると画像が拡大されます。

(注) 上記の表は利回り・残存年数と債券価格との関係を分かりやすく説明するために作成したものであり、あくまでも理論上の数値です。従って、実際の債券価格がこの通りに変動することを保証するものではなく、また変動を示唆するものでもありません。実際の債券価格はこれ以外の様々な要因の影響を受けて変動します。また、各シミュレーションでは税金、手数料、その他取引にかかる費用等を一切考慮しておりません。債券価格は一般的に、理論価格等の基準価格に対しコスト等の売買スプレッドを増加減して買付価格と売却価格が決定されますので、買付価格と売却価格は異なる価格となります。

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参考為替レート
※留意事項
参考為替レートは各国中央銀行公表の定点における為替レートであり、実勢レートとは異なり、乖離している場合がありますのでご注意ください。

出所:各国中央銀行
※2024/04/26 8時50分時点


残存期間が長い米国国債を取扱中

当社では、数か月以内に利下げ局面へ転換するシナリオを見込んでおり、中長期的な視点に立てば、残存期間が長い米ドル建債券の投資妙味が増していると考えています。
また、その中でも、米国政府(米国財務省)が発行する米国国債は、大手格付機関から高い信用格付が付与されるなど、非常に高い信用力を有しているだけでなく、市場規模も大きく流動性が高い点も魅力的であると考えています。

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米国国債(既発債)
通貨発行体
銘柄名
購入単価満期日残存期間参考利回り/年(税引前・複利)

USD
アメリカ合衆国
米ドル建 ストリップス債
48.212041年2月15日16年11ヶ月4.37%
2024/4/10 9:00時点

USD
アメリカ合衆国
米ドル建 ストリップス債
27.012053年5月15日29年1ヶ月4.55%
2024/4/26 9:00時点

(2024年4月)

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 外貨建て債券のリスクについて

金融商品市場における相場その他の指標にかかる変動などにより損失が生ずるおそれがあります。

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  • 外貨建て債券は、為替相場(円貨と外貨の交換比率)が変化することにより、為替相場が円高になる過程では外貨建て債券を円貨換算した価値は下落し、逆に円安になる過程では外貨建て債券を円貨換算した価値は上昇することになります。したがって、売却時あるいは償還時の為替相場の状況によっては為替差損が生ずるおそれがあります。
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    なお、金融機関が発行する債券は、信用状況が悪化して破綻のおそれがある場合などには、発行者の本拠所在地国の破綻処理制度が適用され、所管の監督官庁の権限で、債権順位に従って元本や利子の削減や株式への転換等が行われる可能性があります。ただし、適用される制度は発行者の本拠所在地国により異なり、また今後変更される可能性があります。
  • 外貨建て債券のうち、主要な格付機関により「投機的要素が強い」とされる格付がなされているものについては、当該発行者等の信用状況の悪化等により、元本や利子の支払いが滞ったり、支払不能が生ずるリスクの程度はより高いと言えます。
  • 主要な格付会社により「投機的要素が強い」とされる格付(投資不適格格付)がなされている債券(投資不適格格付債券)については、当該発行体または本債券の償還金及び利子の支払いを保証している者の信用状況の悪化等により、償還金や利子の支払いが滞る、 支払不能が生じるリスクの程度が、投資適格格付等のより上位の格付けを付与された債券と比べより高いと言えます。

債券の発行者等または当該通貨等の帰属する国や地域の政治および経済状況の変化、法令・規制の変更などによって損失が生じるおそれがあります。

  • 外貨建て債券の発行者、保証会社もしくは当該通貨等の帰属する国や地域、または取引市場の帰属する国や地域の政治・経済・社会情勢の変化および法令・規制等の変更やそれらに関する外部評価の変化、天変地異等により、外貨建て債券の価格が変動することによって損失が生じるおそれや、売買や受渡が制限される、あるいは不能になるおそれがあります。また、通貨不安等により大幅な為替変動が起こり、円貨への交換が制限される、あるいはできなくなるおそれがあります。

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