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残存期間が長い米国国債を買うメリットとは?〜 米金融政策の転換で訪れる「米ドル建債券への投資タイミング」〜残存期間が長い米国国債を買うメリットとは?〜 米金融政策の転換で訪れる「米ドル建債券への投資タイミング」〜

(2025年6月19日更新)

JTG証券で取扱いの米国国債(既発債)

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銘柄名償還日
(満期)
残存期間参考利回り/年
(税引前・複利)
購入単価
米国国債(ストリップス債) 2054年5月15日28年11ヶ月4.69%
2025/7/2時点
26.19
米国国債 4.75% 2053年11月15日28年5ヶ月4.61%
2025/7/2時点
102.17
米国国債 4.125% 2053年8月15日28年1ヶ月4.63%
2025/7/2時点
92.10
米国国債 3.625% 2053年5月15日27年11ヶ月4.64%
2025/7/2時点
84.11
米国国債(ストリップス債) 2053年5月15日27年11ヶ月4.73%
2025/7/2時点
27.15

その他の米国国債はこちら

年内2回の利下げ予想を維持も、FRBは不透明感が強い状況で様子見を継続(2025年6月)

2025年6月19日現在、米国の長期金利のベンチマークとなっている米国10年国債利回りは4.3%台を維持しており、依然として高い水準を保っています[図@]。

6月17〜18日のFOMCにおいて、FRBは政策金利の誘導目標レンジを現状の4.25〜4.50%に据え置くことを全会一致で 決定しました。政策金利の据え置きは4会合連続であり、事前の市場予想通りの結果となりました。

同時に公表された、3ヶ月に1度更新される政策金利見通しでは、年内に2回の利下げが維持されました。ただし、FOMC参加者のうち12名が1回以上の利下げを見込んでいる一方で、7名は年内の利下げはないとの見通しを示しています。こうしたことから、メンバー間でも今後の政策金利に関して意見の相違が見られることが明らかになりました。[表@]。

FOMC後に行われたパウエル議長の会見では、経済の今後の動向についてより多くの情報が得られるまでは、利下げを行わずに様子を見ることが適切との考えが示されました。

市場では利下げは9月以降に行われる可能性が高いと見られており、次回のFOMCは7月29〜30日に予定されていますが、政策金利は据え置かれる可能性が高いと見られています。利下げの決定には、労働市場の大幅な悪化など、景気の軟化を示すデータの出現が必要になると考えられます。

以上を踏まえて、米10年国債利回りの先行きを見極めるためには、相互関税の動向に加えて、引き続き、FRBが重視する雇用統計、インフレ率への関税の影響を注視していく必要がありそうです。

[図1]FOMCドットチャート

FOMCドットチャート
出所:FRBの資料をもとにJTG証券が作成。

※クリックすると画像が拡大されます。

金利の低下は債券価格の上昇要因

金利の低下は債券価格の上昇要因

債券価格と金利は逆相関する関係にあります。一般的に金利が下がると債券価格が上昇し、金利が上がると債券価格が下落します。

例えば、市場金利が低下すると、高いクーポンを持つ既発行の債券は魅力的な投資対象となるため、需要が増加し、価値が上がります。

反対に、市場金利が上昇すると、新たに発行される債券と比べてクーポンの低い債券の価値は下がり、価格は下落することになります。

ただし、上記は一般的な内容を説明したものであり、債券価格は、実際には債券の需給動向や残存期間、景気動向、為替相場、発行体の信用状況等によって上記の通りにはならない場合があることに注意が必要です。

以上を踏まえて、次にゼロクーポン債における年利回りと残存期間との関係を確認しながら、金利が下がることによる債券価格の変動について説明します。

利回り・残存年数と債券価格の関係

下記の表は利金がないゼロクーポン債の債券価格(理論値(注))を示しています。
ここでは金利低下局面(例:現在 4%⇒1年後 3%)における債券価格の変化について考えてみます。

右下の例 Aは、残存年数5年、利回り4%の債券を購入し、1年後に金利が低下していたケースです。
理論上の債券価格は約8.1%上昇することになります。

この変化率は、残存年数が長い債券ほど大きくなる傾向があります。

右下の例 Bは、残存年数20年、利回り4%の債券を購入し、1年後に金利が低下していたケースです。
この場合の理論上の債券価格は約24.9%上昇することになります。つまり、金利低下局面では残存年数の長い債券を購入する方が、価格上昇の恩恵を受け易いことが分かります。

【ゼロクーポン債】 利回りと残存年数をもとに算出した債券価格表(理論値)

【ゼロクーポン債】 利回りと残存年数をもとに算出した債券価格表(理論値)

【ゼロクーポン債】 利回りと残存年数をもとに算出した債券価格表(理論値)

【ゼロクーポン債】 利回りと残存年数をもとに算出した債券価格表(理論値)

【ゼロクーポン債】 利回りと残存年数をもとに算出した債券価格表(理論値)

(注) 上記の表は利回り・残存年数と債券価格との関係を分かりやすく説明するために作成したものであり、あくまでも理論上の数値です。従って、実際の債券価格がこの通りに変動することを保証するものではなく、また変動を示唆するものでもありません。実際の債券価格はこれ以外の様々な要因の影響を受けて変動します。また、各シミュレーションでは税金、手数料、その他取引にかかる費用等を一切考慮しておりません。債券価格は一般的に、理論価格等の基準価格に対しコスト等の売買スプレッドを増加減して買付価格と売却価格が決定されますので、買付価格と売却価格は異なる価格となります。

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参考為替レート
※留意事項
参考為替レートは各国中央銀行公表の定点における為替レートであり、実勢レートとは異なり、乖離している場合がありますのでご注意ください。

出所:各国中央銀行
※2025/07/02 8時50分時点


残存期間が長い米国国債を取扱中

当社では、今後も利下げが継続されるシナリオを見込んでおり、中長期的な視点に立てば、残存期間が長い米ドル建債券の投資妙味が増していると考えています。 また、その中でも、米国政府(米国財務省)が発行する米国国債は、大手格付機関から高い信用格付が付与されるなど、非常に高い信用力を有しているだけでなく、市場規模も大きく流動性が高い点も魅力的であると考えています。

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(満期)
残存期間参考利回り/年
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購入単価
米国国債(ストリップス債) 2054年5月15日28年11ヶ月4.69%
2025/7/2時点
26.19
米国国債 4.75% 2053年11月15日28年5ヶ月4.61%
2025/7/2時点
102.17
米国国債 4.125% 2053年8月15日28年1ヶ月4.63%
2025/7/2時点
92.10
米国国債 3.625% 2053年5月15日27年11ヶ月4.64%
2025/7/2時点
84.11
米国国債(ストリップス債) 2053年5月15日27年11ヶ月4.73%
2025/7/2時点
27.15
米国国債(ストリップス債) 2052年5月15日26年11ヶ月4.76%
2025/7/2時点
28.21
米国国債(ストリップス債) 2049年5月15日23年11ヶ月4.82%
2025/7/2時点
32.09
米国国債 3.0% 2048年8月15日23年1ヶ月4.70%
2025/7/2時点
76.12
米国国債(ストリップス債) 2047年2月15日21年7ヶ月4.81%
2025/7/2時点
35.79
米国国債 2.875% 2045年8月15日20年1ヶ月4.66%
2025/7/2時点
76.82
米国国債(ストリップス債) 2044年5月15日18年11ヶ月4.76%
2025/7/2時点
41.16
米国国債 4.375% 2043年8月15日18年1ヶ月4.56%
2025/7/2時点
97.63
米国国債 3.875% 2043年5月15日17年11ヶ月4.57%
2025/7/2時点
91.47
米国国債(ストリップス債) 2041年2月15日15年7ヶ月4.56%
2025/7/2時点
49.44

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 外貨建て債券のリスクについて

金融商品市場における相場その他の指標にかかる変動などにより損失が生ずるおそれがあります。

  • 外貨建て債券の市場価格は、基本的に市場の金利水準の変化に対応して変動します。金利が上昇する過程では債券価格は下落し、逆に金利が低下する過程では債券価格は上昇することになります。したがって、償還日より前に換金する場合には市場価格での売却となりますので、売却損が生ずる場合があります。また、市場環境の変化により流動性(換金性)が著しく低くなった場合、売却することができない可能性があります。
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  • 外貨建て債券は、為替相場(円貨と外貨の交換比率)が変化することにより、為替相場が円高になる過程では外貨建て債券を円貨換算した価値は下落し、逆に円安になる過程では外貨建て債券を円貨換算した価値は上昇することになります。したがって、売却時あるいは償還時の為替相場の状況によっては為替差損が生ずるおそれがあります。
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債券の発行者または元利金の支払の保証者の業務または財産の状況の変化などによって損失が生ずるおそれがあります。

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